コラム:ホームセンターの材料で【襖DIY】襖・戸襖の張り替え方法を紹介!
襖の張り替えはコツをつかめば、DIYでも十分対応可能です。とはいえ、仕上がりの美しさを重視するなら、やはりプロに任せるのがおすすめ。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください。
◆ 張り替え前の準備
まずは、戸襖を枠から取り外します。
引き戸タイプは、上部に持ち上げるようにすると簡単に外せます。初めての方は、戸の構造をよく確認し、無理をせずゆっくり作業してください。
張替えには広い作業スペースが必要です。
作業中に紙を伸ばしたり、水を使ったりするため、余裕を持った場所の確保をしまししょう。
◆ 襖紙の選び方
襖紙には多くの種類がありますが、糊を使う一般的な襖紙や、水だけで貼れる糊付きタイプの襖紙があります。
お部屋の雰囲気や使用頻度に合わせて、柄・素材・強度などを考慮して選ぶのがポイントです。
◆ 紙の裁断
- 紙のカールが非常に強いため、袋から出した後は寝かせて重しを乗せると扱いやすくなります。
- 1枚ずつ裁断するのが基本です。
一度に複数枚切ると、柄の変更に対応できなくなります。 - 文鎮や重しで紙を固定するとミスが減り、裁断しやすくなります。
- 上下の向きにも注意(とくに無地柄は要注意)。目印を付けておくと安心です。
◆ 襖紙の貼り方
1. 古い襖紙を剥がす
- 糊付きの紙は、霧吹きで湿らせてから剥がすときれいに取れます。
- 戸襖は無理に剥がすとベニヤごと剥がれることがあるので、カッターで軽く切れ目を入れると剥がしやすくなります。
2. 下地の清掃・処理
- 剥がしたあとは、ゴミや古い糊を丁寧に拭き取ることが大切です。
- 表面がデコボコしている場合は、パテで補修し、やすりで平らに整えましょう。
※茶チリ(下地紙)を貼っておくと、仕上がりが格段に美しくなります。乾いてから次の工程に進んでください。
◆ 紙を貼るときのコツ
- 糊を塗ったら、中央から外側へ向かって空気を抜くように貼るのが基本です。
- 襖紙に折り目を絶対につけないように注意。
- 作業中は集中できる環境を整えましょう。
◆ 仕上げの作業
- 貼り終えたら、余分な紙を枠に沿ってカットします。角も丁寧に処理しましょう。
- 仕上がりを左右する大事な工程です。
- 貼ったあとは、陰干しでしっかり乾燥させてから引き手を取り付けます。
◆ 使用する道具一覧
- カッター(※刃が切れにくくなったらすぐ交換)
- パテベラ(または定規でも代用可能)
- 雑巾(乾拭き用・水拭き用)
- 霧吹き(または濡らしたスポンジ)
◆ 作業時の注意点
- 紙のカールが非常に強いため、袋から出した後は寝かせて重しを乗せると扱いやすくなります。
- 作業スペースは広めに確保。紙を広げたり、水を使うため余裕が必要です。
- 下地処理(茶チリ貼り)を行うことで、シワ・気泡が出にくく、仕上がりが格段に良くなります。
【比較表】茶チリ貼り vs ベタ貼り
貼り方 | 仕上がり | 難易度 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
茶チリ下地あり | きれいに貼れる | やや高め | ★★★★☆ |
ベタ貼り(下地なし) | 若干シワ・気泡が出やすい | 初心者向け | ★★☆☆☆ |
※茶チリとは、襖紙の下に貼る下地紙のことです。
◆ 最後に
引き手の取り付けは、紙が完全に乾いてから行いましょう。
仕上がりの美しさを保つためにも、最後まで気を抜かず、丁寧に作業することが大切です。