襖を張替えるタイミングは?
生活に支障が無い限り、基本的には気になった時といったお答えにはなってしまいますが破れたり、汚れた時以外は、10年程度の張替えが目安と言われています。
紙質や色柄によって変わりますが、大抵この頃になると日焼けにより襖全体が色褪せして、薄汚れた印象になります。
日当たりが良いお部屋だと目安はもっと短く5~6年程度となります。
毎日見慣れていると変化には気づかないものですが、目安の年数になったら張替えを是非検討してください。
普段気にしない方でも、新年を新しく迎えるにあたって綺麗にされる方や来客前に張替えという方も多くいらっしゃいます。
ちょっとしたお子様のラクガキや小さな穴であれば、ステッカーやシールなどで補修をされる方もいらっしゃいますが、節目では是非張替えたいものです。
ご家族にタバコを吸われる方がいる場合、目安より短いスパンで定期的に張り替える事をおすすめします。襖のここをチェック!
- 日に焼けて変色
- 湿気によってカビが生えてきた
- ところどころシミが目立つ
- 張り替えから10年経過している
- 和紙がたるんできた
- 木枠が割れている
- 引手がさびてきた。
襖は和室の印象を左右しますので、気分転換や雰囲気を替えたいと思った時も張替えのタイミングになります。
ふすま紙の種類と張替え時期の目安
襖紙の素材は大きく分けて、「和紙襖紙」と「織物襖紙」に分類されます。
和紙襖紙
和紙襖紙は、日本で古来から使われている襖紙で、伝統的な手漉きで作られたものと、特殊な抄紙機で作られる機械漉きのものがあります。手漉きのものは「本鳥の子」、機械漉きのものは「鳥の子」と呼ばれています。
和紙の種類や技法、加飾の仕方などによって価格が変わりますが比較的手頃な価格のものが多いです。
種類 |
張替え時期目安 |
|
本鳥の子 |
約8年~10年 |
伝統的な手漉きで作られた襖紙で上質なものほど紙質は強くなります。経年により独特で上品な風合いを醸し出します。
施工に関して、下地骨、下貼りには注意が必要です。 |
鳥の子 |
約3年~5年 |
特殊な抄紙機を用いて機械漉きで作られた襖紙で、和紙襖紙の中では比較的種類が豊富です。
手頃な価格と変化にとんだ風合いが多くのお客様に愛用されています。 |
上新鳥の子 |
約3年~5年 |
鳥の子と同じく、特殊な抄紙機を用いて機械漉きで作られた襖紙。鳥の子普及品です。
和紙襖紙の中では種類が最も豊富で、比較的低価格で仕上がりが均質といった特徴があります。 |
新鳥の子 |
2年~3年 |
紙は抄紙機で漉いた再生紙を使用したもので、模様付けまで一貫して機械生産されています。廉価でありながら、施工性の良さが特徴です。 |
種類 |
張替え時期目安 |
本鳥の子 |
約8年~10年 |
伝統的な手漉きで作られた襖紙で上質なものほど紙質は強くなります。経年により独特で上品な風合いを醸し出します。
施工に関して、下地骨、下貼りには注意が必要です。 |
鳥の子 |
約3年~5年 |
特殊な抄紙機を用いて機械漉きで作られた襖紙で、和紙襖紙の中では比較的種類が豊富です。
手頃な価格と変化にとんだ風合いが多くのお客様に愛用されています。 |
上新鳥の子 |
約3年~5年 |
鳥の子と同じく、特殊な抄紙機を用いて機械漉きで作られた襖紙。鳥の子普及品です。
和紙襖紙の中では種類が最も豊富で、比較的低価格で仕上がりが均質といった特徴があります。 |
新鳥の子 |
2年~3年 |
紙は抄紙機で漉いた再生紙を使用したもので、模様付けまで一貫して機械生産されています。廉価でありながら、施工性の良さが特徴です。 |
織物襖紙
織物襖紙は、繊維を織り込んで作られており、和紙襖紙よりも丈夫で耐久性があります。
天然繊維のものと合成繊維を用いて作られたものがあり、天然繊維の襖紙の方が折り目が細かく繊細です。
種類 |
張替え時期目安 |
|
上織物 |
約8年~10年 |
主としてドビー織など縦糸・横糸ともに糸目の詰んだ高級な織物襖紙など、織物の中では高品質で、絵柄も手加工による凝ったものが多いのが特徴です。 |
中級織物 |
約3年~5年 |
一般的によく用いられている織物襖紙で、絵柄も手加工なものを中心に豊富に揃っています。価格も手頃で変化に富んだ風合いでよく用いられています。 |
普及品織物 |
約3年~5年 |
織物襖紙の中で、最も多く用いられている襖紙で、低価格で種類は豊富ですが、絵柄は画一的で無難なものが多いです。 |
種類 |
張替え時期目安 |
上織物 |
約8年~10年 |
主としてドビー織など縦糸・横糸ともに糸目の詰んだ高級な織物襖紙など、織物の中では高品質で、絵柄も手加工による凝ったものが多いのが特徴です。 |
中級織物 |
約3年~5年 |
一般的によく用いられている織物襖紙で、絵柄も手加工なものを中心に豊富に揃っています。価格も手頃で変化に富んだ風合いでよく用いられています。 |
普及品織物 |
約3年~5年 |
織物襖紙の中で、最も多く用いられている襖紙で、低価格で種類は豊富ですが、絵柄は画一的で無難なものが多いです。 |
購入してからの年数と普段の使い方により劣化具合は変わりますので、年数は目安としてお考えください。
関東地方(神奈川県、東京都)の気候が襖に与える影響について
関東地方の気候は四季がはっきりしており、夏は高温多湿、冬は乾燥する傾向があります。このような気候は襖にも影響を及ぼします。
襖の寿命
湿度の高い夏季は襖の素材が湿気を吸収して膨張し、乾燥した冬季には収縮しやすくなります。湿度が高い場所では、カビやダニの増殖も懸念されます。適切な換気と手入れをすることで襖の寿命を延ばすことができます。適切なケアをすることで、襖の美しさと耐久性を保つことができます。
襖の手入れ
関東地方の気候では、湿度の変化やほこり、汚れなどが襖に影響を与える可能性があります。襖の手入れには、軽いほこりや汚れを掃除機や柔らかい布で定期的に拭き取ることが重要です。また、湿度の高い時期には換気を十分に行い、襖の表面が湿気を吸収しすぎないように注意が必要です。
襖の快適性
襖は通気性に優れており、風の通りを良くすることで室内の換気や温度調節をサポートします。特に夏季には、風通しの良い襖を活用することで涼しさを感じることができます。一方、冬季には断熱性を向上させるために、襖に裏貼りを施すなどの対策が有効です。襖の適切な利用により、快適な室内環境を保つことができます。
襖の色合い
夏の高温多湿は襖の素材に負担をかけ、色あせや変色を引き起こすことがあります。特に直射日光や湿気の多い場所では、変色が進行しやすくなります。一方、冬の乾燥は襖の素材が乾燥しやすくなり、色合いがくすんだり乾燥し割れたりする可能性があります。襖の変色を防ぐためには、適切な日よけ対策や湿度調整、定期的な手入れが重要です。